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円山応挙展2026-27の見どころ・チケット|国宝《雪松図屏風》は12月6日まで【江戸東京博物館】

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国宝 雪松図屏風 右隻 円山応挙

江戸時代の京都で、見たものをよく観察して描く「写生」を武器に人気絵師となった円山応挙(まるやま おうきょ、1733〜1795年)。その画業をまとめてたどる特別展「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」が、2026年11月28日から東京・両国の東京都江戸東京博物館で開かれます。

公式サイトによると、応挙の作品が120点を超えて集まる、約20年ぶりの大規模回顧展です。展示の中心は、兵庫県の大乗寺(通称「応挙寺」)に伝わる障壁画。会場では、実物の襖絵とともに「孔雀の間」「芭蕉の間」「山水の間」の空間が再現されます。

先に要点をまとめると、次の4つです。

  • 会期は2026年11月28日(土)〜2027年1月24日(日)。前期・後期で一部の作品が入れ替わる
  • 国宝《雪松図屏風》の展示は11月28日〜12月6日だけ(11月30日は休館日なので、開館日で8日間)
  • 前売券は10月6日(火)10:00〜11月27日(金)23:59。一般1,900円(当日2,100円)
  • 事前予約は不要。チケットがあれば日時を決めずに入場できる

この記事では、展覧会の見どころ、応挙がどんな画家なのか、大乗寺障壁画の何がすごいのか、チケットの種類、混雑を避けるコツ、アクセスまでをまとめました。

目次

円山応挙展2026-27の基本情報

展覧会名江戸東京博物館リニューアル記念特別展「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」
会期2026年11月28日(土)〜2027年1月24日(日)
展示替え前期:11月28日〜12月24日/後期:2027年1月2日〜1月24日(一部作品を入れ替え)
会場東京都江戸東京博物館 1階特別展示室(東京都墨田区横網1-4-1)
開館時間9:30〜17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日(2027年1月4日・11日は開館)、12月25日〜1月1日、1月12日
観覧料一般:当日2,100円/前売1,900円
前売券の販売期間2026年10月6日(火)10:00〜11月27日(金)23:59
予約不要(混雑時は入場を待つ場合あり)
大阪展大阪市立美術館:2027年2月6日(土)〜4月4日(日)
公式サイト特別展「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」公式サイト

円山応挙とは?「写生」で江戸の絵を変えた画家

円山応挙像 谷文晁 近世名家肖像
円山応挙像(谷文晁『近世名家肖像』より)、江戸時代後期、東京国立博物館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※現存する画像データが小さいため、他の図版より小さく表示しています。

円山応挙は、1733年に丹波国(現在の京都府亀岡市)の農家に生まれた江戸時代中期の絵師です。若くして京都に出て、狩野派の流れをくむ石田幽汀(いしだ ゆうてい)に絵を学びました。

応挙の名前と結びつくのが「写生」です。写生とは、手本の絵を写すのではなく、実際の動植物や風景をよく観察して描くこと。当時の絵画では、昔の名画や流派の型をなぞって描くのが一般的でした。応挙は実物の観察を土台にした描き方で多くの支持を集め、その画風は弟子たちに受け継がれて「円山派」と呼ばれる流れになります。弟子には、大胆な構図で知られる長沢芦雪(ながさわ ろせつ)がいます。

「応挙」と名乗ったのは明和3年(1766)、34歳の夏からで、この名を生涯使いました。安永4年(1775)版の『平安人物志』(京都の文化人の名鑑)では画家の筆頭に名前が挙がり、京都を代表する絵師になっていきます(公式サイトによる)。

若いころは「眼鏡絵」で遠近法を身につけた

眼鏡絵 京大仏図 円山応挙
円山応挙 眼鏡絵《京大仏図》、江戸時代・18世紀、千總蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。眼鏡絵の参考図版です。

若い応挙は、京都で「眼鏡絵」の制作に関わっていました。眼鏡絵は、レンズを通して見る「のぞき眼鏡」という装置のための絵で、西洋の遠近法を使って奥行きを強く表しています。

本展の第1章でも、神戸市立博物館の「のぞき眼鏡(直視式)」や《眼鏡絵 明州津・三十三間堂図》が紹介されています。公式サイトは、眼鏡絵で培った遠近の表現が、のちの応挙独自の空間表現の基盤になったと説明しています。

写生図巻に見る観察の目

写生図巻 竹 円山応挙
円山応挙《写生図巻》(部分)、1771〜72年頃、千總蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。写生の参考図版です。

応挙は草花や鳥、虫などを繰り返し写生し、その成果を図巻(横長の巻物)にまとめています。上の図でも、竹の子の皮の重なりや、クモやホタルなど小さな虫の脚や羽まで描き分けています。こうした写生の積み重ねが、のちの屏風や襖絵の確かな描写を支えました。

写生の積み重ねは、屏風の大画面にも生かされています。根津美術館の《藤花図屏風》では、藤の幹や枝を輪郭線を引かずに太い筆で描き、垂れ下がる花房は細かな点を重ねて表しています。

藤花図屏風 円山応挙 根津美術館
円山応挙《藤花図屏風》(右隻・部分)、江戸時代・18世紀、根津美術館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。

円山応挙展の見どころ5選

1. 120点超が集まる、約20年ぶりの大規模回顧展

本展では、120点を超える応挙の作品が一堂に集まります。初期の眼鏡絵から晩年の大乗寺障壁画まで、応挙の画業を年代順にたどれる構成です。公式サイトによれば、応挙の作品をこの規模でまとめて見られるのは約20年ぶりです。

2. 大乗寺の「孔雀の間」「芭蕉の間」「山水の間」を会場で再現

大乗寺 兵庫県香美町 応挙寺
大乗寺(兵庫県香美町)。2008年撮影。663highland, CC BY 2.5, via Wikimedia Commons. ※本記事の作品画像とは別の、寺院の参考写真です。

大乗寺は、兵庫県香美町(日本海に面した香住地区)にある高野山真言宗の寺です。客殿の13の部屋に、応挙と弟子たちが描いた165面の障壁画(襖や壁に描かれた絵)が伝わり、国の重要文化財に指定されています。このことから「応挙寺」とも呼ばれます。

障壁画は、天明7年(1787)と寛政7年(1795)の2回に分けて制作されました。仏間に安置された十一面観音を中心に、部屋ごとの画題や構図が計画され、客殿全体で立体的な曼荼羅(仏の世界を図にしたもの)をなすように構成されているといわれます。応挙が無名だったころ、大乗寺の住職から学資の援助を受けた恩返しに引き受けた仕事だという話も伝わっています。

本展では、大乗寺に伝わる実物の障壁画とともに、応挙自身が手がけた「孔雀の間」「芭蕉の間」「山水の間」の空間が会場に再現されます。襖絵は本来、部屋を囲むように連続して見るものです。1点ずつ壁に並んだ絵としてではなく、部屋の中に立って見ることで、応挙が考えた「空間としての絵」に近づけます。

中でも注目は、金地に墨で描かれた重要文化財《松に孔雀図》です。応挙が亡くなった寛政7年(1795)の作で、大乗寺の障壁画を締めくくる仕事のひとつです。ほかに、唐の武将・郭子儀(かくしぎ)とその一族を鮮やかな色で描いた重要文化財《郭子儀図》、天明7年(1787)の重要文化財《山水図》も公式サイトで紹介されています。

応挙は孔雀を何度も描いています。色鮮やかに描いた《牡丹孔雀図》と比べると、金地に墨で描いた大乗寺の《松に孔雀図》が、色を抑えてどう孔雀を表しているかに目が向きます。

牡丹孔雀図 円山応挙 アーティゾン美術館
円山応挙《牡丹孔雀図》、1781年(天明元)、アーティゾン美術館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。応挙が描いた孔雀の参考図版です。

公式サイトのトップページでは、大乗寺の《龍門鯉魚図》(寛政元年〈1789〉)も紹介されています。中国の故事で、黄河の急流「龍門」を登りきった鯉は龍になるとされ、「登竜門」という言葉の由来にもなった題材です。

龍門鯉魚図 円山応挙 大乗寺
円山応挙《龍門鯉魚図》(部分)、1789年(寛政元)、大乗寺蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. 本展出品作。※現存する画像データが小さいため、他の図版より小さく表示しています。

3. 国宝《雪松図屏風》は12月6日までの期間限定

国宝 雪松図屏風 右隻 円山応挙
国宝《雪松図屏風》(右隻)円山応挙、江戸時代・18世紀、三井記念美術館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. 本展では11月28日〜12月6日に展示。
国宝 雪松図屏風 左隻 円山応挙
国宝《雪松図屏風》(左隻)円山応挙、江戸時代・18世紀、三井記念美術館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. 本展では11月28日〜12月6日に展示。

応挙の代表作として必ず名前が挙がるのが、三井記念美術館が所蔵する国宝《雪松図屏風》です。左右一対の屏風に、雪をかぶった松の木が描かれています。

雪の白は、白い絵の具を塗り重ねたものではなく、紙の地を塗り残して表しています。墨の濃淡とわずかな金だけで、松の幹の重さや、雪に当たる冬の光まで感じさせる作品です。

本展での展示は11月28日〜12月6日の期間限定です。11月30日(月)は休館日なので、見られるのは開館日で8日間しかありません。《雪松図屏風》が目当てなら、会期のはじめに日程を組んでおく必要があります。

4. イギリスから里帰りする《虎図》、初公開の《牽牛花図》

公式サイトでは、初めて公開される《牽牛花図》(けんぎゅうかず、天明4年〈1784〉)が紹介されています。牽牛花は朝顔のことです。

また、イギリスのセインズベリー視覚芸術センターが所蔵する《虎図》(安永9年〈1780〉)が、久しぶりに日本へ里帰りします。応挙は虎や子犬など動物の絵でも人気が高く、今回の展覧会グッズにも子犬と虎のぬいぐるみが用意されています。

江戸時代の日本では生きた虎を見る機会がほとんどなく、絵師たちは毛皮や中国の絵などを手がかりに虎を描きました。写生を重んじた応挙の虎がどんな姿をしているかも、本展で確かめたいポイントです。

坐虎図 円山応挙 ミネアポリス美術館
円山応挙《坐虎図》、1777年(安永6)、ミネアポリス美術館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。応挙が描いた虎の参考図版です。

5. 大英博物館の《氷図屏風》――数本の線で描いた氷

氷図屏風 円山応挙 大英博物館
円山応挙《氷図屏風》、江戸時代・18世紀、大英博物館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. 本展出品作。

大英博物館から出品される《氷図屏風》は、ほとんど何も描かれていないように見える画面に、細い線を何本か引いただけの作品です。線は氷のひび割れを表していて、それだけで画面全体が張りつめた氷の面に見えてきます。

《雪松図屏風》と同じく、描かない部分(余白)が主役になっている点に注目してください。写生の画家として知られる応挙ですが、描き込むことと、描かずに残すことの両方で「リアル」を作っていました。この2点を見比べると、それがよく分かります。

5つの章で応挙の画業をたどる

展示は、応挙の年齢と元号に沿った5章構成です(各章の紹介作品は公式サイトによる)。

  • 第1章 絵師応挙の誕生(〜1766):石田幽汀に学び、眼鏡絵で遠近法を身につけた若いころ。《双鶴図》(明和2年〈1765〉)など
  • 第2章 明和(1766〜72):「応挙」を名乗り始め、円満院の門主・祐常(ゆうじょう)との交流から写生へ向かう時期。《驟雨江村図》(明和6年〈1769〉)など
  • 第3章 安永(1772〜81):三井家など京都の有力な町人の支持を集め、屏風のような大作が増える時期。《虎図》《白狐図》など
  • 第4章 天明(1781〜89):各地の寺社で障壁画を手がけた時期。国宝《雪松図屏風》、重要文化財《山水図襖》(大乗寺)、《氷図屏風》など
  • 第5章 寛政(1789〜95):御所の障壁画制作に一門を率いて参加し、大乗寺の障壁画を完成させた晩年。重要文化財《松に孔雀図襖》など

天明8年(1788)の大火では応挙自身も被災し、大乗寺の制作は中断しました。御所の仕事を終えたあと、応挙は大乗寺の障壁画を完成させています。最晩年まで大画面に取り組んだ流れが、最終章の見どころです。

前期・後期の展示替えスケジュール

前期2026年11月28日(土)〜12月24日(木)
年末年始の休館12月25日(金)〜2027年1月1日(金)
後期2027年1月2日(土)〜1月24日(日)
国宝《雪松図屏風》11月28日(土)〜12月6日(日)のみ

会期中に一部の作品が入れ替わります。見たい作品がある場合は、公式サイトや会場の出品リストで展示期間を確認してから日程を決めると安心です。

チケット情報(前売は10月6日から)

区分前売当日
一般1,900円2,100円
65歳以上1,400円1,600円
大学生・専門学校生1,100円1,300円

特別展と常設展の両方を見られるセット券もあります(前売:一般2,540円、65歳以上1,720円、大学生・専門学校生1,480円)。セット券は江戸東京博物館と、同館のオンラインチケットで販売されます。

  • 前売券の販売期間:2026年10月6日(火)10:00〜11月27日(金)23:59
  • 未就学児と小・中・高校生は無料(中・高校生は学生証の提示が必要)
  • 障害者手帳などをお持ちの方と、その付き添いの方2名までは無料
  • 事前予約は不要。混雑時は入場を待つ場合あり
  • 購入後の払い戻し・券種変更・再入場はできない

平日夜の「ウィークデープレミアムナイトチケット」

平日の夜に、各日300名限定で鑑賞できる日付指定のチケットです。料金は3,500円で、限定のPPブックマーカーとミニ色紙が付きます。

  • 実施日:2026年12月1日〜4日、2027年1月19日〜22日(計8日間)
  • 時間:17:45〜19:45(最終入館19:15)
  • 販売:10月6日(火)10:00から、イープラスと美術展ナビチケットアプリで(なくなり次第終了)

12月1日〜4日は《雪松図屏風》の展示期間と重なります。人数を絞った夜の会場で国宝を見られる日程です。

お菓子缶付きチケット

青山デカーボのお菓子缶が付くチケット(4,540円、数量限定・1人1枚まで)も、イープラスで10月6日から販売されます。缶は会場の特設ショップで引き換えます。

前売券はどこで買う?

前売券は、江戸東京博物館のオンラインチケット、アソビュー!、セブンチケット、イープラス、ローソンチケット、チケットぴあ、楽天トラベルなど多くの窓口で扱われます。窓口ごとの手数料や販売終了時期は各サイトで確認できます(公式サイトのチケットページに一覧があります)。

アソビュー!のチケットは、スマートフォンの画面を会場で見せて入場する方式です。コンビニでの発券がいらない一方、印刷したものやスクリーンショットでは入場できない点に注意してください。

混雑を避けるコツと所要時間

開幕前のため、実際の混雑状況はまだ分かりません。ただ、日程の組み方で混雑を避けやすくなるポイントはあります。

  • 《雪松図屏風》が出る11月28日〜12月6日は期間が短く、来場が集中すると考えられます。この期間に行くなら、平日の朝か、土曜日の夜間開館(19:30まで)が狙い目です
  • 大型展は会期末に混みやすくなります。1月中旬以降に行くなら平日がおすすめです
  • 12月25日〜1月1日は休館です。冬休みに行く予定なら日程に注意してください

所要時間は、作品数が120点を超えることと、部屋を再現した展示があることを考えると、じっくり見るなら1時間半〜2時間ほど見ておくと安心です。常設展もあわせて見るなら、さらに時間をとっておきましょう。

音声ガイドとグッズ

音声ガイドのナビゲーターは声優の諏訪部順一さんです。会場レンタル版は1台700円で、アプリ「聴く美術」での配信版もあります。

グッズでは、青山デカーボのお菓子缶「円山応挙 子犬だらけ缶」(2,640円)や、子犬と虎のぬいぐるみが紹介されています。丸くてふわふわした応挙の子犬は、応挙作品の中でも特に人気のある題材です。本展にも、子犬を描いた《狗子図》(安永7年〈1778〉、敦賀市立博物館蔵)が出品されます。

朝顔狗子図杉戸 円山応挙 子犬
円山応挙《朝顔狗子図杉戸》、1784年、東京国立博物館蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。応挙が描いた子犬の参考図版です。

会場・アクセス

東京都江戸東京博物館 外観
東京都江戸東京博物館の外観。東京都墨田区横網。2018年撮影(リニューアル前)。Kakidai, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons. ※本記事の作品画像とは別の、会場外観の参考写真です。

会場の東京都江戸東京博物館は、約4年の大規模改修を終えて2026年3月31日にリニューアルオープンしました。本展は、その「リニューアル記念特別展」として開かれます。

  • 都営大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」A3・A4出口から徒歩1分
  • JR総武線「両国駅」西口から徒歩3分、東口から徒歩7分
  • 都バス「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」から徒歩3分

大阪展は2027年2月6日から

東京展のあとは、大阪市立美術館(大阪市天王寺区)に巡回します。会期は2027年2月6日(土)〜4月4日(日)、開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)、休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)です。大阪展のチケットなどの詳細は公式サイトで確認してください。

応挙の作品をもっと見たいなら

障壁画のふるさと・大乗寺

障壁画の舞台となった大乗寺は、今も拝観できます。保存のため、応挙らの原本は2009年から収蔵庫で保管され、客殿には精巧な複製が納められています。原本が客殿に戻されて特別公開された時期もあるので、訪ねる前に寺の最新情報を確認してください。

最晩年の大作《保津川図屏風》

保津川図屏風 円山応挙
円山応挙《保津川図屏風》(一隻)、江戸時代・18世紀、千總蔵。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。

京都の老舗・千總(ちそう)が所蔵する《保津川図屏風》は、応挙の最晩年の作とされる大作です。京都・嵐山の上流を流れる保津川の急流と岩を、屏風の大画面いっぱいに描いています。大乗寺の障壁画と同じく、晩年の応挙が大画面の空間表現に取り組んでいたことが分かる作品です。

大英博物館「百花繚乱」展の《虎の子渡し図屏風》

東京都美術館で開催中の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱」展には、応挙の《虎の子渡し図屏風》が出品されています。東京展は10月18日まで、そのあと大阪中之島美術館へ巡回します。詳しくは大英博物館「百花繚乱」展の解説記事で紹介しています。

よくある質問

円山応挙展はいつまで?

東京展は2027年1月24日(日)までです。そのあと大阪市立美術館で2027年2月6日〜4月4日に開かれます。

前売券はいつからいつまで買える?

2026年10月6日(火)10:00から11月27日(金)23:59までです。一般の前売券は1,900円で、当日券より200円安くなります。

予約は必要?

事前予約は不要です。チケットがあれば日時を決めずに入場できます。ただし、ウィークデープレミアムナイトチケットは日付指定です。

国宝《雪松図屏風》はいつ見られる?

11月28日(土)〜12月6日(日)の期間限定です。11月30日(月)は休館日なので、開館日で数えると8日間です。

小学生・中学生は無料?

未就学児と小・中・高校生は無料です。中学生・高校生は学生証を見せる必要があります。

円山応挙は幽霊画の画家?

応挙の作と伝わる幽霊画が知られていて、「足のない幽霊を描き始めたのは応挙」という話もよく聞かれます。ただ、足のない幽霊は応挙より前の絵にも見られ、この話は俗説とされています。本展のテーマは、写生と空間表現です。

幽霊図 お雪の幻 伝円山応挙
伝 円山応挙《幽霊図》(お雪の幻)、江戸時代・18世紀。Public domain, via Wikimedia Commons. ※本展の出品作として公式サイトで紹介されている作品ではありません。

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まとめ

円山応挙展2026-27は、120点を超える作品で、初期の眼鏡絵から晩年の大乗寺障壁画までをたどる大規模回顧展です。大乗寺の「孔雀の間」などを再現した空間で、襖絵を部屋の中から見られるのが、この展覧会ならではの体験です。

国宝《雪松図屏風》は12月6日までの期間限定です。見逃したくない人は、前売券が発売される10月6日以降に、会期のはじめの日程で計画しておくと確実です。

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