ゴッホ代表作一覧|星月夜・ひまわりなど名画12選と見どころ

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ゴッホ代表作一覧をざっくり知りたい人へ

「ゴッホの有名な絵って、結局どれを押さえればいいの?」そんな人向けに、この記事ではフィンセント・ファン・ゴッホの代表作を整理しました。

  • 生涯を4つの時期に分けて
  • 代表作12点を「いつ・どこで・どんな意味で」
  • さらに「どこの美術館へ行けば見られるか」

美術の授業の予習や、ゴッホ展・海外旅行の前に「ざっくり全体像をつかみたい人」にちょうどいい内容を目指しています。

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ゴッホの生涯を4つの時期で見る

まずは、ゴッホの人生をざっくり4つの時期に分けて見てみましょう。
代表作がどの時期に描かれたのかが分かると、作品の見え方が一気に変わります。

時代年代画風・特徴代表作(例)出来事・背景
オランダ時代

場所:ヌエネン(オランダの田舎)
〜1885年暗い室内/農民の暮らし/重い色(茶・緑)/くすんだ光/リアルな描写《ジャガイモを食べる人々》30歳ごろ本格的に画家を志す。農民の厳しい生活を“土の色”で表現
パリ時代
場所:パリ
1886〜1887年印象派の影響/色が明るくなる/細かなタッチ/点描的に塗る/補色を強く使う(例:静物・人物・風景の試作が増える)モネやルノワールらの作品と出会い、色彩と筆致が急変。後のスタイルの土台が形成
アルル時代
場所:南フランス アルル
1888〜1889年南仏の強い光/色の爆発/黄色・青など鮮やか/人気作が集中《ひまわり》《夜のカフェテラス》《アルルの寝室》ゴーギャンと「黄色い家」で共同生活→関係悪化→「耳を切り落とす事件」へ
サン=レミ〜オーヴェル時代

場所:サン=レミ療養所/オーヴェル=シュル=オワーズ
1889〜1890年精神の危機の中で制作/感情の強いうねる筆致/最後の傑作群星月夜》《アイリス》《花咲くアーモンドの木の枝》《カラスのいる麦畑》《ドクター・ガシェの肖像》耳の事件後に入院。のちパリ近郊へ移り制作を続け、37歳で生涯を閉じる

ゴッホ代表作一覧

ここからは、代表作を時期ごとに見ていきます。

オランダ時代の代表作

1. ジャガイモを食べる人々(The Potato Eaters)

  • 年:1885年
  • 所蔵:ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
  • ポイント:
    暗い室内で、5人の農民がジャガイモを分け合って食べている場面です。
    ゴッホは「自分たちの手で掘ったジャガイモを食べる姿を描きたかった」と語り、
    貧しさだけでなく、働くことへの誇りも表そうとしました。暗い色調で厳しい農夫たちの生活が垣間見えます。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》1885年
薄暗い部屋で農民たちがテーブルを囲み、ジャガイモを食べている油絵
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々(The Potato Eaters)》1885年
Photo: Szilas (Szilas), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

パリ時代の代表作

2. モンマルトル:風車と菜園(Montmartre: Windmills and Allotments)

  • 年:1887年(3〜4月)
  • 所蔵:ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
  • ポイント:
    パリ滞在中、ゴッホはモンマルトルの風車を“絵になる題材”として何度も描いていて、本作もその流れの中心作。
    見どころは、前景=細かい筆致/空=大きな筆致みたいな描き分けで、パリ期の実験(筆触・色・スピード感)が分かりやすい作品です。
フィンセント・ファン・ゴッホ《モンマルトル:風車と菜園》1887年
フィンセント・ファン・ゴッホ《モンマルトル:風車と菜園(Montmartre: Windmills and Allotments)》1887年
Photo: Van Gogh Museum (Van Gogh Museum), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

アルル時代の代表作

3. ひまわり(Vase with Fifteen Sunflowers, NG3863)

  • 年:1888年
  • 所蔵:ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
  • ポイント:
    友人ゴーギャンを迎えるために描いた、いわば歓迎の花束です。花の状態は、つぼみ・満開・しおれかけまでさまざまで、ひとつの花瓶の中に「時間の流れ」「人生のサイクル」が詰め込まれています。東京・SOMPO美術館にもひまわりの別バージョンが所蔵されています。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり(Sunflowers)》1888年
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり(Sunflowers)》1888年
Photo: The Yorck Project (The Yorck Project), via Wikimedia Commons
License: Public domain

4. 夜のカフェテラス(Café Terrace at Night)

  • 年:1888年
  • 所蔵:クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー)
  • ポイント:
    アルルの実在のカフェのテラスを、夜空とガス灯の黄色で対比させた作品。青い夜空の下に、あたたかな黄色の光が広がり、「夜でも人が集う、にぎやかなカフェ」の空気が伝わってきます。現実の風景を観察しながらも、空の色や星の形を誇張・変形しているところに注目。今に受け継がれる表現手法です。
フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(Café Terrace at Night)》1888年
フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(Café Terrace at Night)》1888年
Photo: Pixel8tor (Pixel8tor), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0
※Wikimedia Commonsの記載によればパブリックドメインとして提供されており、商用ブログでの使用も可能です。

5. 夜のカフェ(The Night Café)

  • 年:1888年
  • 所蔵:イェール大学美術館(ニューヘイブン)
  • ポイント:
    赤い壁と、黄色の床が不気味にゆがんだ室内の絵です。ゴッホはこのカフェを「人々が自分を破壊できる場所」と書いており、酔い・孤独・夜の重さを、色の気持ち悪さで表現しています。《夜のカフェテラス》と見比べると、「色が与える感情」がよく分かります。天井から吊り下げられたライトの光がゴッホっぽいですね。
フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェ(Le café de nuit / The Night Café)》1888年
フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェ(Le café de nuit / The Night Café)》1888年
Photo: Rawpixel (Rawpixel), via Wikimedia Commons
License: Creative Commons Attribution-Share Alike 4.0 International

6. アルルの寝室(Bedroom in Arles)

  • 年:1888年
  • 所蔵:ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)ほか
  • ポイント:
    自分が暮らしていた「黄色い家」の寝室を描いた作品です。ッドや椅子など、ごく普通の家具が、極端な透視図法と強い色で描かれています。ゴッホは弟テオへの手紙で、この作品を「完全な休息」を色で表したかった、と説明しています。ただ、パースが狂っており、どこか違和感を感じる空間でもあります。
フィンセント・ファン・ゴッホ《アルルの寝室(Bedroom in Arles)》1889年
フィンセント・ファン・ゴッホ《アルルの寝室(Bedroom in Arles)》1889年
Photo: Szilas (Szilas), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

7. 包帯をした耳の自画像(Self-Portrait with Bandaged Ear)

  • 年:1889年
  • 所蔵:コートールド・ギャラリー(ロンドン)
  • ポイント:
    耳を切り落とした直後の自分を描いた自画像。白い包帯と暗い服、沈んだ表情が、事件の重さを感じさせます。
    背景には日本の浮世絵が描き込まれており、ゴッホがどれほど日本の版画を愛していたかも分かる1枚です。
フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像(包帯をした耳)》1889年
フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像(包帯をした耳)(Self-Portrait with Bandaged Ear)》1889年
Photo: Google Arts & Culture (Google Arts & Culture), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

サン=レミ時代の代表作

8. 星月夜(The Starry Night)

  • 年:1889年
  • 所蔵:ニューヨーク近代美術館(MoMA)
  • ポイント:
    サン=レミの療養所の窓から見た風景をもとに描かれた作品です。ぐるぐると渦を巻く空と、燃えるような青、そして手前に立つ黒い糸杉。実際の村の風景に、ゴッホの内面の揺れが重なり、「現実」と「心の景色」が混ざったような夜になっています。この頃から「ぐるぐる」を活用し始めます。
フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜(The Starry Night)》1889年
フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜(The Starry Night)》1889年
via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

9. アイリス(Irises)

  • 年:1889年
  • 所蔵:J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)
  • ポイント:
    療養所の庭で観察したアイリス(あやめ)の花を描いた作品。1枚1枚の花びらや葉の形が少しずつ違い、
    観察に基づきながらも、輪郭線を強めたデフォルメ表現がよく分かります。どことなく日本の屏風絵のような印象を受けます。
フィンセント・ファン・ゴッホ《アイリス(Irises)》1889年
フィンセント・ファン・ゴッホ《アイリス(Irises)》1889年
Photo: Irina (Irina), via Wikimedia Commons
License: Creative Commons Attribution 2.0 Generic

10. 花咲くアーモンドの木の枝(Almond Blossom)

  • 年:1890年
  • 所蔵:ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
  • ポイント:
    弟テオに息子(フィンセント・ウィレム)が生まれたことを祝って描かれた作品です。明るい空色の背景に、白い花が咲いた枝が大胆に切り取られ、日本の花鳥画のような平面的な構図が特徴です。
    ゴッホには珍しい、希望に満ちたお祝いの絵といえます。
フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲くアーモンドの木の枝(Almond Blossom)》1890年
フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲くアーモンドの木の枝(Almond Blossom)》1890年
Photo: Van Gogh Museum (Van Gogh Museum), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

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オーヴェル時代の代表作

11. カラスのいる麦畑(Wheatfield with Crows)

  • 年:1890年
  • 所蔵:ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
  • ポイント:
    暗い空と黄色い麦畑、その上を飛び回る黒いカラス。手前には、行き止まりのように見える道が描かれています。
    「これがゴッホの遺作だ」とする説もありますが、実際にはこのあとも作品を描いていることが分かっていて、
    “最後の作品”とは言い切れない、というのが現在の見方です。
フィンセント・ファン・ゴッホ《カラスのいる麦畑(Wheatfield with Crows)》1890年
フィンセント・ファン・ゴッホ《カラスのいる麦畑(Wheatfield with Crows)》1890年
Photo: Van Gogh Museum (Van Gogh Museum), via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

12. ドクター・ガシェの肖像(Portrait of Dr. Gachet)

  • 年:1890年
  • 所蔵:第2バージョン:オルセー美術館(パリ)など
  • ポイント:
    オーヴェルでゴッホを診ていた医師・ガシェを描いた肖像画。テーブルに肘をつき、頬杖をつくポーズは、どこか物憂げです。テーブルの上の本や、黄色い花(キンポウゲ)も象徴的に置かれ、ゴッホが彼を、自分の精神状態を理解してくれる味方として見ていたことが伝わります。ゴッホの人物画は、きれいに整えた「理想の顔」ではなく、その人の人生や感情がにじむ顔つきがポイントです。
フィンセント・ファン・ゴッホ《医師ガシェの肖像(Portrait of Dr. Gachet)》1890年
フィンセント・ファン・ゴッホ《医師ガシェの肖像(Portrait of Dr. Gachet)》1890年
via Wikimedia Commons
License: Public Domain Mark 1.0

ゴッホ代表作はどこで見られる?主要美術館リスト

代表作の多くは、決まった美術館のコレクションになっています。「ゴッホをまとめて見たい」「この作品がどうしても見たい」という人向けに、主要美術館を整理します。(ほぼ海外です。)

ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)

  • 正式名称:Van Gogh Museum
  • 所在地(住所):Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam, The Netherlands vangoghmuseum.nl
  • 公式URLhttps://www.vangoghmuseum.nl/en

世界最大のゴッホ専門美術館。甥のフィンセント・ウィレムが作りました。《ジャガイモを食べる人々》《アルルの寝室》《花咲くアーモンドの木の枝》《カラスのいる麦畑》などを所蔵。事前の日時指定チケット制なので、旅行前のオンライン予約はほぼ必須です。

美術館グッズ:花咲くアーモンドの木のグッズがとてもおしゃれ&かわいいのでぜひ見てみてください。
日本にもショップがあればいいのになー! 
https://www.vangogh.shop/en/almond-blossom?page=1

ニューヨーク近代美術館 MoMA(ニューヨーク)

  • 正式名称:The Museum of Modern Art(MoMA)
  • 所在地(住所):11 West 53 Street, Manhattan, New York, NY 10019, USA
  • 公式URLhttps://www.moma.org/

近代・現代アートの聖地。《星月夜》が常設コレクションとして有名です(ただし、貸出等で不在のこともあります)。行く前に公式サイトで展示中か確認しておくと安心です。

ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

入館無料(特別展除く)の国立美術館。《ひまわり》(15本のひまわり)を所蔵。午後は混雑しやすいので、午前中の観覧が狙い目です。

クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー)

  • 正式名称:Kröller-Müller Museum
  • 所在地(住所):Houtkampweg 6, 6731 AW Otterlo, The Netherlands
  • 公式URLhttps://krollermuller.nl/en

オランダの国立公園の中にある美術館。ゴッホ作品の所蔵数は世界トップクラス。《夜のカフェテラス》ほか、多数の風景画・静物画を所蔵。公園のレンタサイクルで自然を楽しみながら美術館に行くのが定番コースです。

イェール大学美術館(ニューヘイブン)

  • 正式名称:Yale University Art Gallery
  • 所在地(住所):1111 Chapel Street (between York and High Streets), New Haven, CT, USA
  • 公式URLhttps://artgallery.yale.edu/

アメリカ最古級の大学美術館のひとつ。《夜のカフェ》を所蔵。ニューヨークから日帰りも可能なので、東海岸旅行に組み込みやすいスポットです。

コートールド・ギャラリー(ロンドン)

  • 正式名称:The Courtauld Gallery
  • 所在地(住所):Somerset House, Strand, London WC2R 0RN, United Kingdom
  • 公式URLhttps://courtauld.ac.uk/gallery/

コンパクトながら、印象派・ポスト印象派作品がぎゅっと詰まった美術館。《包帯をした耳の自画像》を所蔵。
同じフロアでモネ・ゴーギャン・セザンヌなども見られ、「ゴッホの位置づけ」が分かりやすく感じられます。

J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)

  • 正式名称:J. Paul Getty Museum(Getty Center / Getty Villa)
  • 所在地(住所:Getty Center):1200 Getty Center Drive, Los Angeles, CA 90049, USA
  • 公式URLhttps://www.getty.edu/museum/

建築と庭園も人気の大型美術館。《アイリス》を所蔵。
花びらや葉の形の違いに注目しながら見ると、ゴッホの観察眼とデフォルメ感覚がよく分かります。

オルセー美術館(パリ)

  • 正式名称:Musée d’Orsay
  • 所在地(住所):1, rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris, France
    • (※公式サイトの来館案内表記:Esplanade Valéry Giscard d’Estaing, 75007 Paris)
  • 公式URLhttps://www.musee-orsay.fr/en

19世紀後半〜20世紀初頭の西洋美術の大集合地。《ドクター・ガシェの肖像》(第2バージョン)や、自画像、オーヴェル時代の風景画などを所蔵。モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンなどと一緒に見ることで、ゴッホが「時代の中で何をしていたのか」がつかみやすくなります。

SOMPO美術館(東京・新宿)

  • 正式名称:SOMPO美術館(英:Sompo Museum of Art)
  • 所在地(住所):〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
  • 公式URLhttps://www.sompo-museum.org/

公式案内でも「アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を鑑賞できる美術館」と紹介されています。

貸出と展示替えに注意
ゴッホ作品は多くが特定の美術館のコレクションですが、特別展のために一時的に貸し出されることがあります。旅行や展覧会で「この1枚がどうしても見たい」ときは、「公式サイトで現在の展示状況、別都市での特別展への貸し出し情報」を、直前にチェックするようにしましょう。

ゴッホをもっと知りたい人向けおすすめ画集・図録

展覧会公式図録  ゴッホ展「家族がつないだ画家の夢」

よくある質問(FAQ)

Q1. ゴッホの一番有名な作品ってどれ?

A. 国や世代によって少し変わりますが、世界的には《星月夜》《ひまわり》《ジャガイモを食べる人々》あたりが代表格です。まずはこの3点の作品と時代をチェックしておけばよいです。

Q2. 《ひまわり》は何枚あるの?

A. 《ひまわり》には、花瓶にいけたシリーズだけでも複数のバージョンがあります。
ロンドン・アムステルダム・ミュンヘンなど、所蔵先もさまざまです。東京・SOMPO美術館にも別バージョンが所蔵されています。花の本数や背景の色が少しずつ違うので、「どの《ひまわり》の話をしているのか」を意識して見ると、通っぽくなります。

Q3. 《カラスのいる麦畑》は本当に“遺作”なの?

A. 昔は「ゴッホの最後の作品」と言われることが多かったのですが、現在では、そのあとにも何点か作品を描いていたことが分かっています。ただし、晩年の不安定な精神状態を反映した最晩年の重要作であることは変わりません。

Q4. ゴッホの作品は日本で見られる?

A. 日本の美術館には、ゴッホの作品はごく少数しかありません。SOMPO美術館はアジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を鑑賞できる美術館です。その代わり、大型の「ゴッホ展」が開催されるときに、オランダやフランスなどから一気に作品が集まります。2026年には大ゴッホ展が開催予定です。
過去開催の、ゴッホ展「家族がつないだ画家の夢」の感想レポートは以下よりご確認ください。

まとめ|ゴッホの代表作を楽しむために

最後に、この記事のポイントを3つにまとめます。

  1. ゴッホの代表作は、「オランダ → パリ → アルル → サン=レミ/オーヴェル」の4つの時期で見ると流れが分かりやすい。
  2. 《ジャガイモを食べる人々》《ひまわり》《星月夜》の3点をまず押さえ、余裕があれば人物・風景・静物のテーマ別に広げていくと、無理なく理解が深まる。
  3. 実物を見たいときは、ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)やMoMA(ニューヨーク)など、主要美術館のコレクションと展覧会情報をチェックするのがおすすめ。

気になる作品が見つかったら、2025年9月12日(金)—12月21日(日)で開催されたゴッホ展「家族がつないだ画家の夢」のレポートもあわせて読んでみてください。「1枚の絵」がどんどん立体的に見えてくるはずです。

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